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学歴止まりの残念な子にしないために

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 以前、「高学歴高収入の親の子供は精神的トラブルを抱える割合が高い 」という報告をまとめたMadeline Levine PhD の本を紹介しました。

 この著者の以下の本では学歴止まりの残念な子ではなく、子供自身が自立するためにはどういった力が必要かを述べています。この本は日本語の翻訳本なので、さくさく読めます(笑)    

 

親の「その一言」がわが子の将来を決める 幼・小学生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か

親の「その一言」がわが子の将来を決める 幼・小学生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か

 

   

 

1.はたして子育て神話は正しいのか?

  著者は、まず以下の子育て神話について意見を述べています。

  • 神話1:頭のいい子どもは成績がいい
  • 神話2:子供には、友達と「つきあう」ために、また将来「いい学校」に進学するために、あらゆるタイプの課外活動が必要である
  • 神話3:一流校に進学すれば子供の人生に付加価値が生まれる
  • 神話4:一流校に入れば明るい未来の扉を開くようなコネクションがつくれる

 

 このような神話はアメリカも日本も共通ですね。日本でも神話1~神話4についてはある程度認めている人も多いのではないでしょうか。実際、高校、大学が同じってのはビジネスの世界で話題になることもありますし、話のネタによくなっている気がします。

 さて、著者は上記の神話についてどのような立場を取っているのでしょうか。著者は、「そうである場合もあるし、そうでない場合もある」という立場であると思いました。重要なのは、上記の神話を絶対的なものだと信じ切って、親の考える「成功の定義」を子供に押し付けてしまうところに問題があると考えているようです。

 

2.子供を本当に自立させるためには

  著者は、親は「解決策の見つけ方」、「行動の起こし方」を教えるのが重要であると述べています。私としても、子供がこれから多くの問題にぶつかるわけですが、問題にぶつかったときにどう対処すべきなのか、そして、どういう心持ちで取り組むべきなのかは、最も重要なことであると考えています。

 著者は、上記の解決策の見つけ方や行動の起こし方を7つの力に分解し、それら7つの力を身に着けさせようと提唱しています。7つの力については、また別の機会に紹介したいと思います。

 この本の良いところは、上記の7つの力がどういうものであるかという説明で終わっておらず、その力を身に着けさせようと思ったときに「親がするべきこと」と「親はしてはならないこと」を別々の章立てで書いているところです。

 親の行動の何がプラスになるかというだけでは片手落ちです。何がマイナスになり得るかという視点も足されたことで親がとるべき行動が明確になっています。この本を参考に、子供が本当の意味で自立するにはどうすべきかを考えていきたいと思います。

 

 なお、この本は「幼・小学生編」ですが、別冊として「中・高校生編」もあるようです。

 

 

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親の「その一言」がわが子の将来を決める 幼・小学生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か

親の「その一言」がわが子の将来を決める 幼・小学生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か

 

 

親の「その一言」がわが子の将来を決める 中・高校生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か

親の「その一言」がわが子の将来を決める 中・高校生篇: 学歴どまりの残念な子か、学びが自立につながる子か

 

 

  以下は、以前の記事です。

www.hiro-pat.net