金持ち弁理士、貧乏弁理士。

投資信託及び海外ETFによるインデックス投資により資産形成を目指します

「マチネの終わりに」はここ1、2年で一番良い本でした

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おはようございます。

たまには資産運用や教育関係以外ということで、今日は平野啓一郎さんの「マチネの終わりに」を紹介します。

 1.平野啓一郎さんとは

京都大学在学中の1998年に「日蝕」を「新潮」に投稿。15世紀のフランスを舞台に神学僧の神秘体験を明治期の作家を思わせる擬古文で描いた作品で、翌1999年、『日蝕』により第120回芥川賞を当時最年少の23歳で受賞しました。

私は、受賞後の当時、割と京都の大きめの本屋に行ったら、ちょうどその日がサイン会で、「日蝕」後の第1作目となる「一月物語」のサイン本を持ってます 笑

それ以来、平野さんの作品は気になっていて、いくつか読んでいます。

 

2.マチネの終わりとは

ちまたで「大人の恋愛小説」と言われてるそうです。私は、よくアメトークも見るんですが、アメトークの「読書芸人」の回で、何人かの方が「マチネの終わりに」を紹介していました。たしか、カバーにはピースの又吉さんの言葉が入ってたような気がします。主に以下の二人で展開される物語です。

 蒔野聡史:38歳、天才クラシックギタリスト。独身。
 小峰洋子:40歳、海外の通信社に勤務するジャーナリスト。

 簡単なあらすじは、公式サイトの記載を引用させていただきます。

 

物語は、クラシックギタリストの蒔野と、海外の通信社に勤務する洋子の出会いから始まります。初めて出会った時から、強く惹かれ合っていた二人。しかし、洋子には婚約者がいました。やがて、蒔野と洋子の間にすれ違いが生じ、ついに二人の関係は途絶えてしまいます。互いへの愛を断ち切れぬまま、別々の道を歩む二人の運命が再び交わる日はくるのかー

 『マチネの終わりに』特設サイト|平野啓一郎

 

 

3.なぜこの本が魅力的で、私が惹かれたか

平野啓一郎自身が、「ページをめくりたいけどめくりたくない、ずっとその世界に浸りきっていたい」、そういう小説を書きたかったと仰ってましたが、まさに、そのような作品です。

まず、主人公の二人がとても魅力的で、しかも、自分の歳(アラフォーです)に近いということもあって、感情移入がしやすかったというのがあります。アラフォーという、色々なものに縛られる自分を、彼らに重ねてしまったのだと思います。

その他、すごく印象的だったのが、「過去」に対する捉え方。私たちは、「過去があって今がある」という、ある意味、過去に縛られているところがあると思います。この本では、その過去に対する考え方を変えてくれる、強いメッセージがありました。

「過去に対する考え方」に共通点を見出し、そして、二人が惹かれあうことになったんですが、悲しいかな、自分たちが歩んできたものに縛られてしまう、そういうジレンマみたいなものを物語の中に感じます。そういった感情の揺れが自分にも響きました。

 

公式サイトでは、恋物語でもあり、「40代をどう生きるか?」を読者に問いかける作品であると書かれています。

でも、僕が言いたいのは、「どう生きるか?」なんて堅いことを考えずに、この美しい物語に、ただただ浸ってみてほしいと思います。こういう恋愛ができたら素敵です。

 

マチネの終わりに

マチネの終わりに

 

 

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