私も現在、特許事務所に勤務して厚生年金も入っていますが、年金の受給時期が後ろにずれる、さらに、受給額が落ち込む可能性があります。それに、退職金もそれほどありません 苦笑
ということで、税制メリットのある制度をフル活用すべきと思います。例えば、確定拠出年金(iDeCo)やNISA(通常のNISA又はつみたてNISA)です。
今日はiDeCoについて簡単に説明したいと思います。
1.確定拠出年金(iDeCo)のメリット
以下のように、拠出時、運用時、受取時の3つの段階で節税メリットがあります。
- 拠出時は掛け金金額が所得控除
- 運用中に得られた利益は非課税
- 受取時は退職取得控除や公的年金等の控除の対象
補足1:拠出時は掛け金金額が所得控除
どの程度節税できるかは、証券会社やその他関係機関にシミュレータがあります。
以下は、モーニングスターのシミュレータです。
https://ideco.morningstar.co.jp/simulation/simulation/index.html
例えば、「サラリーマンの企業年金なし」、現在の年齢が30歳、年収400万で、毎月の掛け金を23000円に設定した場合の節税額は以下になります。はっきり言ってやらない理由はないと思います。
年間・・・41,600円
30年間の合計・・・1、359、900円
補足2:運用中に得られた利益は非課税
通常、運用益には源泉分離課税20.315%が課税されます。これが非課税となります。
2.気になる点
色々なサイトでデメリットとして指摘されているのが、「60歳まで引き出しができない」ということです。
しかし、これはデメリットでしょうか。
そもそも余裕資金をiDeCoにまわすべきなのでこの議論はおかしいかなと思います。それより、資金が拘束されるので、ほったらかしにできるってメリットがあります。
それよりも気になる点は、やはり「特別法人税」の状況が不透明ということだと思います。
特別法人税とは、「退職年金等積立金に対する法人税」と称されるものですが、iDeCoの積立金にも課税されます。
iDeCoの場合、年率1.173%が積立金に課税されます。
この特別法人税は、日本経済の景気低迷をうけて1999年以降課税が凍結されています。現時点では、2020年3月末までは特別法人税は適用されないこととなっています。
それにしても、特別法人税については、各方面から完全廃止・撤廃が要望されているんですが、廃止に至りませんね。
国は、iDeCoがある程度普及して、景気が回復してきたら再開させるのでしょうか。「積立金」に対して課税されるので、10年後くらいから課税させると、積立額もかなりの額になっててきついですよ。
こうなると、iDecoで積立てるべき商品は、年率1.173%よりも高い期待リターンのものにしとくべきですよね。。元本保証の定期預金だと、利率は低いし、特別法人税が復活したら目減りしていきます。
ただ、iDeCoは、上述したように所得控除で戻ってくる税金、本来運用益にかかるべき約20%の税金がかからないわけですから、年率1.173%を超えるメリットは十分にあると思います。
3.どこの金融機関が良いか?
金融機関を選ぶポイントは、
- 運営管理手数料等の各種手数料が安いこと
- 魅力的な金融商品を揃えていること
でしょうか。
今のところだと、マネックス証券、楽天証券の2つが良さそうで、その次にSBI証券でしょうか。ちなみに私は、SBI証券です。楽天バンガードシリーズとか出るのわかってたら楽天証券にしたんですが。。マネックス証券は、eMAXIS Slimシリーズを揃えているのが良いですね。
4.積み立て額はいくらから?
節税効果を得るためには、積み立て額は満額が好ましいです。私も満額の月23,000円で積み立てを行っています。
ただ、 iDeCoは毎月5,000円から1,000円単位で積立が可能です。
満額を拠出する余裕がないならば、まずは5,000円で始めてはいかがでしょうか。
5.まとめ
まだ、始めていない人は確定拠出年金(iDeCo)を検討してみてはいかがでしょうか。老後資金の確保だけでなく、毎年税金が戻ってくるので良いですよ。
それではよい一日をお過ごしください。
応援して頂けると励みになります!