金持ち弁理士、貧乏弁理士。

投資信託及び海外ETFによるインデックス投資により資産形成を目指します

株式を含むポートフォリオがいつも高いリターンを生むわけではない

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 おはようございます。

 投資の勉強し始めた頃、どの本にも株式の期待リターンが最も高いということが書いてありました。それで、結構な割合を株式をポートフォリオに組み込んでいるんですが、いつも高いリターンを生むわけではないのだなぁ、と勉強になったという話です。

 1.様々な資産クラスによるバックテスト

 以下の本では、8つの資産クラスの組み入れ比率を変えながら、ここ22年間(1994~2016年の22年間)でどのようなパフォーマンスだったかが検証されています。

 8つの資産クラスとは以下です。投信信託の8資産バランスファンドで採用されているクラスですね。

  1. 国内株式
  2. 国内債券
  3. 国内不動産
  4. 先進国株式
  5. 先進国債
  6. 先進国不動産
  7. 新興国株式
  8. 新興国債券

 

 

2.バックテストの結果

 バックテストの結果の詳細については本の方を見ていただくとして、例えば、以下のようなパターンでバックテストをしています。

  • 8資産に均等に資産を配分したパターン
  • 国内株式及び国内不動産を抜いたパターン。即ち、国内株式、国内不動産の割合を0%にして、残りの資産に資金を配分
  • 新興国を抜いたパターン。即ち、新興国株式、新興国債券の割合を0%にして、残りの資産に資金を配分
  • 株式を抜いたパターン。即ち、国内株式、先進国株式、新興国株式の割合を0%にして、残りの資産に資金を配分

 他のパターンでも検証がなされています。8資産に均等に資産を配分したパターンのパフォーマンスについては、8資産均等の投信信託サイト等で記載されています。従って、どの程度のパフォーマンスであるか、予想がつく人が多いと思います。たしか、期待リターン7%程度、リスク(標準偏差)13~14%程度だと記憶しています。

3.意外な結果に

 意外にも上記のパターンの中でパフォーマンスが高かったものがあります。それは、上記の株式を抜いたパターンです(全体の2番目です)。なお、1番パフォーマンスが高かったものは国内株式及び国内不動産を抜いたパターンです。

 上記の結果は意外でした。どの本を読んでも、株式は一定の割合で保持すべき、特に若いときは株式の割合を多くすべきという論調が多いためです。しかし、ここ20年に限って言えば、株式を抜いたパターンでリバランスしていった方がパフォーマンスが良かったということです。原因は、(1)国内株式がここ20年で低迷していたこと、(2)ここ20年だと、先進国不動産の指数が先進国株式よりもパフォーマンスが良かったこと、だと思われます。国内株式分、先進国株式分がよりパフォーマンスの高い方に割り振られたので、良い結果になったようです。

 未来のことはどうなるかわかりませんが、資産をどのように配分すべきかってのは本当に難しいですね。ただ、昨年は株式がかなり好調でしたので2017年までの結果を入れてバックテストした場合にはまた少し違った結果になるかもしれませんね。

 私は株式を一定の割合で組み込んでいます。だいたい、国内株式が全体の10%、先進国株式が20~25%、新興国が5%ほどです。これらがどのようなパフォーマンスを生むかは神のみぞしるですね。

  

 

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