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投資信託及び海外ETFによるインデックス投資により資産形成を目指します

S&P500から始めるインデックス投資

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おはようございます。

今日はS&P500の紹介です。S&P500に連動するETF又は投資信託への投資は、資産形成における一つの解です。

ウォーレン・バフェット氏も、自分の死後に備えて、遺言として、妻に「資金の90%をS&P500に投資せよ」という言葉を残していることも有名ですね。

 1.S&P500とは

 S&P500は、アメリカ株式市場の動向を表す代表的な株価指数(インデックス)です。この指数は、米国投資情報会社「スタンダード・アンド・プアーズ社(S&P)」が算出している指数であり、ニューヨーク証券取引所及びNASDAQ等に上場している銘柄から選出された500銘柄の株価を基に算出されます。

S&P500は、500銘柄の株価を時価総額比率で加重平均した指数になります。これに対して、ニュースや新聞等で良く取り上げられるNYダウ平均は、米国の大企業30社のみを対象した平均株価になります。 

2.選考基準は?

S&P500は、いくつかの適格性基準を満たしたものから選出されます。以下は、適格性基準の概要です。以下は簡単に記載しましたが、より細かく基準が決まっています。

簡単に言えば、時価総額がそれなりに大きい大企業で、且つ、直近の決算が黒字の企業の集合体と考えればいいかと思います。

  • 時価総額・・・時価総額が61億ドル以上。
  • 流動性・・・評価日までの各半期における売買高が最低 25万株。
  • 本拠地・・・米国企業。
  • 浮動株・・・最低 50%が浮動株でなければならない。
  • 財務健全性・・・直近の四半期および直近の連続4四半期で利益が黒字である。 

3.構成銘柄とその特徴

以下が構成銘柄の上位10社です(2018年4月30日現在)。最大ウェイトのAppleで3.7%です。極めて重要なことは、ウェイト上位10社で全体の20.5%を占めていることです。500社に分散といっても、時価総額加重平均なので、かなり偏りがあります。

  1.  Apple
  2. Microsoft
  3. Amazon
  4. Facebook
  5. JP Morgan Chase & Co
  6. Berkshire Hathaway B
  7. Johnson & Johnson
  8. Exxon Mobil
  9. Alphabet Inc C
  10. Alphabet Inc A

なお、最新のウェイトは以下のサイトで見れます。 

S&P 500 Companies - S&P 500 Index Components by Market Cap

 

セクター別の比率は以下のようになっています(2018年4月30日現在)。

高いものから順に並べています。

  1. Information Technology(情報技術):24.8%
  2. Financials(金融):14.7%
  3. Health Care(ヘルスケア):13.8%
  4. Consumer Discretionary(一般消費財・サービス):13.0%
  5. Industrials(資本財・サービス):9.9%
  6. Consumer Staples Index(生活必需品):7.3%
  7. Energy(エネルギー):6.2%
  8. Utilities(公益事業):2.9%
  9. Materials(素材):2.9%
  10. Real Estate(不動産):2.7%
  11. Telecommunication Services(電気通信サービス):1.9%  

 

4.チャート

 以下は、S&P500のチャートです。これまでITバブル崩壊やリーマンショックなどの暴落を経て最高値を更新し続けて、右肩上がりです。アメリカは、これからも世界の中心であり続ける可能性が高いですし、アメリカの大企業で且つ優良企業にまとめて投資できるというのは大きいです。いつかは暴落が来ると思いますが、そうであっても、しばらくの期間を経て上昇し、期待リターンがマイナスになることはないと思っています。

S&P500の強みは、時代ごとに新たな企業が生まれ、そして、その新しい企業がS&P500に組み入れられ、インデックスを牽引してくれていることです。

上述した上位10社のうちの「Amazon」、「Facebook」及び「Alphabet」は、創業からせいぜい15~20年というところです。このような企業が生まれる土壌があるという点がアメリカの強みであると思います。

20年後にAmazonFacebook、Alphabetが今と同じくらいの勢いがあるとは思えませんが、これらの企業を超える新しい企業がS&P500を牽引している、そんな未来に期待したいと思います。 

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*出所:Yahoo Financeより 

 

5.S&P500連動のETF又は投資信託を買うなら

 5.1 国内ETF

国内のETFなら、(1557)「SPDR S&P 500ETF」をおすすめします。信託報酬は、0.0945%程度です。東証で買えるETFで、円で買えます。国内のETFの中では出来高もある方で流動性の面でも安心できると思います。

そのほか、1547「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)」もあります。

 

5.2 投資信託

投資信託なら、iFree S&P500インデックスの一択です。信託報酬は、0.243%です。i-mizuho米国株式インデックスもありますが、コストは、iFreeに比べて高いのでおすすめしません。投資信託は少額で積立て投資ができるのが強みです。私は、iFree S&P500インデックスを保有しています。

*2018/6/1追記:2018年2月より「i-mizuho米国株式インデックス」は「iシェアーズ 米国株式インデックス・ファンド」に名称変更され、信託報酬が0.375%に引き下げられていました。 

*2018/6/18追記eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)が2018/7/3に新規に設定されることになりました。信託報酬は0.1728%と非常に低コストです。これから新規に積立てを考えている人は、このeMAXIS Slimシリーズが第1選択肢となりそうです。ただ、純資産高の増加や実質コストがいくらになるか等、今後しばらく様子見をしておいた方がよいと思われます。

 

5.3 海外ETF

iFreeのように低信託報酬の投資信託が出てきて、コスト差もだいぶ縮まったのでメリットが小さくなりましたが、ドルで資産を持つということにメリットを感じるなら海外ETFです。SPYIVVVOOがあります。経費率は順に0.0945%, 0.04%, 0.04%。私は、経費率を考慮して、VOOを保有しています。

なお、SPYは、この中で一番古くからあるETFであり、運用額も大きいです。

 

皆さまの参考になれば。S&P500の魅力が少しでも伝わればと思います。今後、S&P500以外のインデックスについても紹介していきたいと思います。

 

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