おはようございます。
以下の記事の通り、7月2日からETFマーケットメイク制度が開始されています。
実際、流動性はどのように変わったのでしょうか?
1.東証マネ部の記事
東証マネ部では、7月3日の記事で流動性がどのように変わったか解説しています。
マーケットメイク制度では、マーケットメイカーが、対象銘柄において値段と数量を提示し続け、当該気配に合致した注文については必ず投資家からの売買注文に応じるようになります。
以下の東証マネ部の記事では、実際に売買板がどのように変化したかが説明されています。そして、制度開始前の20営業日の平均との比較で、7月2日の売買代金が増加した上位10銘柄がランキング表示されています。以下に簡潔に示します。
<売買代金が増加した上位10銘柄>
コード | 名称 |
1399 | 上場MSCI日本株高配当低ボラティリティ |
1626 | (NEXT FUNDS)情報通信・サービス上場投信 |
1478 | iシェアーズ MSCI ジャパン高配当利回り ETF |
2511 | (NEXT FUNDS)外国債券・FTSE世界国債(除く日本・H無) |
1631 | (NEXT FUNDS)銀行上場投信 |
1597 | MAXIS Jリート上場投信 |
1329 | iシェアーズ日経225ETF |
1489 | (NEXT FUNDS)日経平均高配当株50指数連動型ETF |
2515 | (NEXT FUNDS)外国REIT・S&P先進国REIT(除く日本・H無) |
1308 | 上場インデックスファンドTOPIX |
出所:東証マネ部
2.注目していた銘柄は?「SPDR S&P500 ETF」(1557)
さて、私は以前の記事でも記載した通り、マーケットメイク対象銘柄の中で、S&P500やMSCI KOKUSAIに連動するETFの動向に注目しています。
今回、「SPDR S&P500 ETF」(1557)について見てみます。
東証ではマーケットメイク制度を開始した7月から、ETFの日次の気配提示状況を、ウェブサイト上で公開しています。以下がリンクです。
ここで、「SPDR S&P500 ETF」(1557)の状況を見てみます。
上記のリンクから直近の3日間のデータを抜粋しました。
*スプレッドとは、最良の売り気配値段と買い気配値段の差のことです。
*「bps」は「%」の1/100。1bpsは0.01%
例えば、7/19の最大スプレッドは「31.59」です。これは、最良の売り気配値段と買い気配値段の差の最大値が「0.3159%」であったことを示します。
7/19では、1557の値段は31,500程度でした。円換算すると、最大のスプレッドは100円になります。
スプレッドのbpsの値が小さければ小さいほど、売り気配値段と買い気配値段の差が小さいため、流動性が高いことになります。
3日間のデータを見ると、平均のスプレッドで15~17。円換算50円です。大きく値が飛んでないので問題ないと思います。
また、最良の売り気配と最良の買い気配の平均執行可能金額を見ると、だいたい1000万程度です。以前よりかは売買しやすくなっている印象を受けますが、もっと大きくなって欲しいです。
3.今後は
注目していた1557のETFも以前に比べて流動性は良くなってきてるのではないでしょうか。
今後どんどん国内ETFを利用する人が増えて、さらに流動性が高まればと思います。
しかし、eMAXIS SlimシリーズがS&P500に連動する商品を出しましたが、これで国内ETFの魅力が高まると、1557を買い付けていった方が良くなるかもしれません。
1557は、総経費率は0.0945%であり、コストが魅力的です。
eMAXIS Slimシリーズもこの1557の経費率を意識しないとマズイ、そんな状況になってほしいです。そうなると、互いに競いあって、我々投資家にとって良い状況になるような気がします
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以前のS&P500をまとめた記事です。
アメリカの主要企業への投資が可能になります。