おはようございます。
今日は、新規に上場する「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり」の紹介です。
1.上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)の概要
2018年8月3日に「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(銘柄コード:2521)」が新規上場します。
これは、S&P500指数に対して為替ヘッジして算出する「S&P500指数(円ヘッジ)」への連動をめざすETFです。以下が概要になります。
銘柄名・コード | 上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521) |
管理会社 | 日興アセットマネジメント株式会社 |
信託受託会社 | 三井住友信託銀行株式会社 |
売買単位 | 10口単位 |
信託報酬 | 0.15%(税込0.162%)以内 |
2.需要はあるか?為替ヘッジのメリット
東証マネ部には、以下のように記載されており、機関投資家から要望が多くあったようです。
機関投資家の皆様から、為替変動要因を除いた米国株エクスポージャーを取りたいという強いご要望が数多く寄せられ、これにおこたえして今回の新ETFを開発、上場する運びとなりました。
米ドル建てのS&P500指数に対円で為替ヘッジしたものの上場は、国内で初になります。信託報酬は、税抜きで0.15%ですので、大分抑えられています。
ここで、為替ヘッジのメリットを見るために、いくつかのチャートを見てみます。
以下はS&P500の指数を動きです。過去5年のチャートになります(出所:Yahoo Finace)。更に、ここ5年で円安時期であった2015年を線で示しています。
この時期、1ドル120円台あたりにありました。
次に、国内ETFのSPDR S&P500 ETF(1557)の動き(青)を同じ5年間で見てみます。円安時期であることを分かり易くするために、ドル円のチャート(赤)も載せています。こちらも出所はYahooファイナンスです。
2015年は円安の影響を受けています。
為替ヘッジがない場合、こういった円安時期はその影響を受けて買付のコストが上がってしまいます。ただ、円高のときは安く仕入れることができます。
なお、「S&P500」、「円換算のS&P500」の比較は、以下の東証マネ部の記事でも比較されています。こちらのチャートは、全てが一つのグラフにまとめられているため、より分かり易くなっています。
3.総括
現時点においては、国内のETFの中でS&P500に連動するものとなると、SPDR S&P500 ETF(1557)が一番人気があると思います。総経費率0.0945%で、低コストです。
こちらは、マーケットメイク制度の対象にもなっており、流動性も徐々に改善されています。
これに対して、「上場インデックスファンド米国株式(S&P500)為替ヘッジあり(2521)」は、信託報酬も低めですし、為替を気にせずに純粋にドル建てのS&P500と同じように連動するので、需要はあるかもしれません。
為替ヘッジされていない商品の場合、円安方向にふれたとき、買いコストが高くなるなど影響します。私も今は積み立て時期なので、なるべくこういった影響は少ない方がいいとは感じています。
為替の影響はなくして、純粋に指数に連動したもので運用したいという人には良い商品だと思います。
実際に8/3に上場した後に出来高を含め、流動性を確認してみたいと思います。
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以前の記事です。国内のマーケットメイク制度と、SPDR S&P500 ETF(1557)の状況を見てみました。
以前のS&P500をまとめた記事です。