おはようございます。
京都大の本庶佑(ほんじょたすく)特別教授(76)が、ノーベル生理学・医学賞の受賞しました。
本庶氏は免疫を担う細胞の表面にある「PD-1」というタンパク質を発見しました。この「PD-1」が、がん細胞への免疫を抑えるブレーキ役として働いていることを突き止めました。
この発見は、その後、「免疫チェックポイント阻害薬」である「オプジーボ」の開発に寄与し、このような実績が評価され、今回の受賞につながりました。
今回の受賞で免疫を担う細胞に注目が集まっています。
私はあまりこの分野のことは詳しくなかったのですが、友人からの薦めで「はたらく細胞」という漫画を読んで非常に興味を持つようになりました。
今回は、この漫画を紹介します。
この漫画は、人間の体内にいる細胞の働きを若いやすくかつ面白く表現した漫画です。
白血球、赤血球、血小板、マクロファージ、記憶細胞、キラーT細胞、NK細胞等、人間の体内に存在する細胞を擬人化したファンタジーです。
擬人化はやはり基本ですよね。
花粉症などのアレルギー反応、すり傷などの怪我、こういった場面で体内の細胞がどのように働いているかよく分かります。
ちなみに、第2巻では「がん細胞」も登場します。
がん細胞編では、NK細胞が登場します。NK細胞とは、全身をパトロールしてがん細胞やウィルスを見つけ次第攻撃する細胞です。第2巻では、NK細胞とがん細胞との闘いが描かれています。
この話は、なかなかうまくまとめられていて、がん細胞と正常細胞の違いを見抜くことができるのはNK細胞だけなのですが、そういった事実もうまく話の中に入っています。
ただ、細部に関しては、正確ではない部分もあるようです。しかし、物語としては面白いですし、大まかな細胞の働きを知るには良い漫画だと思います。
なお、最近ではあちこちでこの漫画について解説されています。
以下のリンクでは、がん細胞編がどの程度事実に基づいているかについて解説されています(複数回にわたって解説されています)。
今回のノーベル賞を機に、「免疫チェックポイント阻害薬」が投与されたときの体内の細胞の動きとがん細胞との闘いを描いてくれないかなぁなんて期待しています。
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