おはようございます。
「近視眼的リスク嫌悪」は、投資家にとって最も有害な心理現象です。
これは、長期的な目的から離れて、短期的な損失ばかりに目を向ける傾向です。
1.有名なほら話
投資に興味があって、いくつかの本を読んでいると、以下のようなほら話を聞いたことがある方もいるかと思います。
ある投資家が1970年代に、ミューチュアル・ファンドに1万ドル出資し、そのまま忘れていた。1987年10月19日の大暴落のとき、驚いた彼女はファンド会社に電話して口座の状況を尋ねた。
「申しわけありませんが、マダム。お客さまの所有ファンドの評価額は、17万9623ドルにまで落ちています」
投資「4つの黄金則」、ウィリアム・バーンスタイン著
上記の話は短期的なリスクに目が行きがちな投資家に対して、長期的な視点を再確認させるために、たまに見かけます。ちょっと、大げさすぎますが。。苦笑
しかし、今年に入って、日本及び外国の株式はボラティリティが大きく、激しく上下しています。
目先の損失ばかりに目がいってしまっている人もいるかもしれません。
今一度、自分の長期的な目的を再確認しましょう。
特に、つみたてNISAやiDeCoで資産運用している人は、20年くらいの長期を想定しているはずです。今年のボラティリティが大きい相場は、安く仕込める時期かもしれませんし、じっくり構えてみましょう。
2.「近視眼的リスク嫌悪」への対処方法
とはいっても、短期的なリスクに目が行ってしまうのはどんな投資家でもあり得ます。
人間は感情的な生き物ですし、このようなリスクに向き合って平静でいるのはなかなか難しいものです。
従って対処方法としては、証券口座をチェックする回数を減らすことです。
上記の「投資「4つの黄金則」」という本の中でも、ポートフォリオを気にしない投資家のほうが、頻繁に資産をチェックする投資家よりも自身をリスクにさらすことができ、結果として、高いリターンを得ているという、行動金融学の専門家の話を紹介しています。
こういうときはほったらかしでいきましょう。
その方がうまくいくと思います。
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