金持ち弁理士、貧乏弁理士。

投資信託及び海外ETFによるインデックス投資により資産形成を目指します

ドルコスト平均法の限界

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おはようございます。

私は毎月、iDeCoで23,000円、つみたてNISAで33,000円を積み立てています。

毎月一定額積み立てるドルコスト平均法を行っています。

今回はその限界について紹介したいと思います。

 1.JPモルガンの「投信信託を知る」

J.P.モルガン・アセット・マネジメントのサイトでは、「投資信託を知る」というコンテンツがあります。以下がリンクです。

リンク:投資信託を知る

このコンテンツでは、まず、投資信託に投資するときの方法として、毎月一定額で購入を続ける積立て投資(ドルコスト平均法)が提案されています。

その理由として、投資信託の将来の価格がどうなるか未来はわかりませんし、購入するタイミングを図るのが難しい点が挙げられています。

さて、問題は、積立て投資で本当に利益が出るのかどうかです。

「投資信託を知る」のコンテンツの中では、日経平均の過去の最高値を付けた時期から、日経平均に連動する投資信託を毎月1万円ずつ積み立てた結果が示されています。

ご存知の通り、日経平均は、1989年12月29日に終値の最高値:38915円をつけました。それ以来、日経平均は低迷を続けており、まだこの最高値を更新することができていません。

最高値をつけて明けた1990年から積み立てを開始して今はいくらになっているでしょうか?結果は以下の通りです。

  • 積立投資額(340カ月)=340万円
  • 資産額(2018年時点) =512万円+172万円

意外ですよね。積立て投資は、最高値を更新していなくても利益が出る投資法です。 

2.ドルコスト平均法の限界

なぜ、積立て投資で利益が出たのでしょうか? 

積立て投資で投資信託を毎月1万円分購入する場合、その1万円分で買える口数を購入していきます。

そのときの基準価額が高ければ、買える口数は少なくなり、その一方で、そのときの基準価額が低ければ、買える口数は多くなります。

日経平均の低迷期に同じ1万円でも多くの口数を買い込めたので、終盤の回復期(アベノミクス)で利益が上がっていきます。

しかし、投資信託を知るのサイトを見ていただくと分かるように、かなり長い期間の間、評価額が積み立てた元本を下回っています。

利益が大きく出るまでには、アベノミクスで大きく上昇した2014年まで待たねばなりません。このように、ドルコスト平均法においては、途中まで下がり続けてもよいのですが、最後には株価が上昇しないと利益が出ません。

値下がり続けるような市場では利益が出ないことになります。

この点は、以下の「確定拠出年金」最良の運用術(岡本和久著)で述べられています。

「確定拠出年金」最良の運用術

「確定拠出年金」最良の運用術

 

上記の本でも、1989年から日本のTOPIXに積み立てを開始して、評価額が積み立て元本を下回った期間がどの程度あったかが示されています。全体の約73%の期間、評価額が積み立て元本を下回っていました。

日本の市場でドルコスト平均法を行った場合、かなり我慢が必要だったことが分かります。

3.最終的には何を買うか

結局のところ、上記のような日本の例を見ると、何を買うかが重要になります。

日本の株式市場の指数のみに投資することはリスクがあります。

基本は、やはり、日本以外の国も含めた国際分散投資です。私は、世界全体の経済は今後、長期的に見て拡大していくことを信じています。

国際分散投資をすれば、上記のように20年以上待たなくても利益が出る可能性は高いと思います。

ドルコスト平均法は限界もあり、運用効率も決して良いものとは言えませんが、買うものを大きく間違えなければ、高い確率で利益が出せると思います。

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