おはようございます。
「となりの億万長者―成功を生む7つの法則 」トマス・J. スタンリー, ウィリアム・D. ダンコ (著)は、1万人以上の億万長者(純資産100万ドル以上)にインタビューとアンケートをして、資産、年収、職業及び消費行動を徹底的に調査した本です。
1.期待資産額
この本では「期待資産額」という指標が登場します。
この指標は、同じ年収・同じ年齢層の人と比べて自分がお金持ちかを測る指標です。
資産の額は、その人の年齢や収入によって大きく変わるので、単純に額を比較するのではなく、年収や年齢を考慮すべきはずです。
非常に簡単な式ですが、以下の式により期待資産額を算出します。
期待資産額 = 年間家計取得額×年齢/10
但し、年間家計取得額に遺産相続による収入は含まない。
年間家計取得額は、共働きであれば、夫婦二人の額面の年収を足せばよいです。
例えば、年収が500万、35歳であれば、期待資産額は、
500万×35/10=1750万円
となります。
計算してみると分かりますが、期待資産額を上回るのは結構厳しいです。
世の中には遺産相続で資産が多い人もいますが、この式は遺産相続は含みません。
実際に自分が稼いだお金だけでどれだけ資産を積み上げられているかというのが重要になります。
2.誰でもお金持ちになれる
上記の本で登場する億万長者は、ごく平均的な収入の人々です。
所得が多くなくても、所謂お金持ちになることができます。
それは、倹約し、所得よりはるかに少ない支出で生活することです。
この本では、以下の三つの質問が記載されています。
資産のある人は、次の三つの質問にイエスと答える率が高い。
- あなたの両親は倹約家でしたか?
- あなた自身は倹約家ですか?
- あなたの妻はあなたより倹約家ですか?
この最後の質問は非常に重要だ。蓄財優等生の家庭では、妻が輪をかけた倹約家であることが多い。
「となりの億万長者―成功を生む7つの法則 」、P62
というわけで、お金持ちになるには、まず自分が倹約家であること。
更に重要なことは妻が倹約家であることです。
当然といえば、当然です。
夫が稼いでも妻が浪費してしまってはお金も貯まりません。
3.資産の方程式
倹約が重要であるのは、資産が以下の式により決まるからです。
この式はあらゆる本で登場する、良く知られた式です。
総資産=収入ー支出+(資産×運用利回り)
倹約して収入より少ない支出で生活しなければ、右辺の資産運用の部分にお金を回せません。
資産運用は、運用利回りよりも元金がどれだけ多く用意できるかが勝負です。
従って、倹約して元金を早めにたくさん用意することで他の人に比べて有利になります。
特に元金を早めに用意できれば、時間を味方につけて複利の効果で時間の経過とともに大きく資産を伸ばすことができます。
家計をコントロールしつつ、資産運用を進め、早く期待資産額に到達させたいと思います。
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- 作者: トマス・J・スタンリー,ウィリアム・D・ダンコ,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 早川書房
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