おはようございます。
誰しも幸せになりたいものです。
では、幸せになるためにはどうすれば良いでしょうか?
1.上手くいったことだけ書く日記
「イヌが教えるお金持ちになるための知恵」(ボード・シェーファー著)という本をご存知でしょうか。
- 作者: ボードシェーファー,Bodo Sch¨afer,瀬野文教
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2001/01
- メディア: 単行本
- 購入: 4人 クリック: 54回
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この本は、主人公の女の子が、言葉が喋れる犬(名前はマネーと言う)に色々と教わりながら、お金を貯めて自分の夢を達成していく、そんなお話です。
非常にわかりやすいストーリーでとてもためになります。
いわゆる自己啓発本ですね。
子供に簡単なお金の教育や、目標への取り組み方を教えるにも良い本だと思います。
さて、この本の中では、「うまくいったことだけを書く日記」をつけることの大事さが書かれています。
これを「サクセスダイアリー」と呼びます。
サクセスダイアリーは、できれば毎日書く方がよく、毎日生活する中で成功したことを少なくとも5つ書くというものです。
書く内容は小さなことで構いません。
この本の中でも、
~夢のための貯金箱を作った
~その貯金箱にお金を入れた
~あきらめないことを心に誓った
など、主人公は、何かを実際にやったことに限らず、決意したことなどもサクセスダイアリーに記しています。
犬のマネーは、「どんなものでも成功に数えてしまえばよい」と言ってるので、
~時間通り朝起きれた
~会社の人に朝挨拶した
とか、日常的なこともサクセスとして数えてしまうのが良いかもしれません。
私もこの本を読んでから、手帳に簡単にですが、毎日上手くいったことを書くようにし ています。
2.本当に効果があるのか?
さて、私は本を読んだときに、その本の中に記載されていた中の1つは必ず実行すると決めています。
そんなわけで、サクセスダイアリーみたいなものを手帳に記しはじめたのですが、なかには、そんなの本当に意味があるの?という方もいると思います。
実際、始めてみると考え方がポジティブになるような気がしましたが、この方法がもっと客観的な方法で評価されていないと、誰もやらないよなとも思っていました。
そんなときに、別の本に出合いました。
「データの見えざる手」(矢野和夫著)という本です。
文庫 データの見えざる手 ウエアラブルセンサが明かす人間・組織・社会の法則
- 作者: 矢野和男
- 出版社/メーカー: 草思社
- 発売日: 2018/06/29
- メディア: Kindle版
- この商品を含むブログを見る
この本の単行本はたしか2014年頃に出たと思いますが、当時は話題になったと記憶しています。
著者は日立製作所の中央研究所に所属している方です。
ウェアラブルセンサを人間につけて、人間の行動を観察し、人間、組織、社会の法則を見出すという試みをしています。
非常に面白い本なのでお薦めします。
さて、この本には興味深い研究結果が載っているのですが、その中の一部で、上記のサクセスダイアリーに関連のある内容を紹介します。
ある研究開発プロジェクトのメンバーを実験群と対照群に分けます。
いずれも自身が今週経験したことを記してもらいます。
ただし、実験群のメンバーには、今週あった「よかったこと」を書いてもらいます。
これに対して、対照群には、今週経験したことを評価せずに、中立的に報告してもらう、ということを行いました。
なお、これと同時に質問紙による幸福感、職場の感想、意識調査なども簡単に行いました。
これらは、週にたった10分の施策です。
結果はどうなったでしょう。
「よかったこと」を書いたメンバーは、中立的な立場で単に経験を報告したメンバーに比べて、ハピネスレベル(幸福感)が高まり、組織への帰属意識なども高くなったのです。
しかも、「よかったこと」を書いたメンバーは、早い時間から活力に満ちて仕事にとりかかり、早く仕事を終えて帰宅していました。
詳細な内容はここでは記載しませんが、ハピネスのレベルが高まると、それが組織に伝染し、生産性が向上することも示されています。
実験群と対照群はランダムに分けており、恣意的な分け方はされていません。
この結果を見ると、毎日に限らず、1週間に1回でもサクセスダイアリーのような「よかったこと」を記録していくことは、自身の幸福感を高めることにつながります。
1日3分でもよいと思います。
サクセスダイアリーをつけてみてはどうでしょうか。
こんな小さなことで幸福感が高まるのです。
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