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投資信託及び海外ETFによるインデックス投資により資産形成を目指します

MSCIコクサイで先進国全体への分散投資をはじめよう

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おはようございます。

今日は、日本人が日本以外の先進国に分散投資する際に有用な「MSCIコクサイ」を紹介致します。

 1.MSCIコクサイとは

MSCIコクサイは、MSCI(モルガンスタンレー・キャピタル・インターナショナル)社が提供する先進国の株式を対象とした指数です。

MSCIコクサイは、MSCI All Country World Index (ACWI)から、「新興国」と「日本」を除外したものになります。

また、MSCI World Indexから「日本」を除いたインデックスでもあります。MSCI World Indexは、日本を含む先進国23カ国で構成されている指数です。従って、MSCIコクサイの構成国を表記する際に、「先進国(除く日本)」と表記されます。

 

2.MSCIコクサイのメリット

MSCIコクサイは、日本の除いた指数となるので、日本人向けの指標です。

例えば、ポートフォリオを組む際、「国内株式」:「先進国株式」:「新興国株式」という3つの地域のそれぞれに一定の比率の割合で資金を振り分けるやり方があります。上記の「先進国株式」の部分をMSCIコクサイ連動の投資信託ETFを当てることで、ポートフォリオを組むことができます。

3.構成国・地域比率

MSCIコクサイの構成国・地域比率は以下です(2018年4月30日時点)。高い順に並べています。極めて重要な点は、米国が60%以上占める点です。分散投資と言っても、米国にかなり偏っていることは認識しておく必要があります。

  • 米国:65.04%
  • 英国:7.31%
  • フランス:4.61%
  • ドイツ:3.99%
  • カナダ:3.75%
  • その他:15.32%

なお、組み入れ国/地域の全てを列挙すると、以下の通りです。

米国、カナダ、英国、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、アイルランドオーストリア、オランダ、スイス、スウェーデンデンマークノルウェーフィンランド、ベルギー、ポルトガル、香港、シンガポール、オーストラリア、ニュージーランドイスラエル 

 

4.組み入れ企業の上位10社及び業種別比率

MSCIコクサイには、大型株・中型株が時価総額(価格×流通株数)の大きい順で組み込まれています。なお、各国市場の時価総額の約85%をカバーしています。

組み入れ企業の上位10社は以下の通りです(2018年4月30日時点)。組み入れ比率が高い順に並べています。上位10社で全体の約12%を占めています。なお、組み入れ企業数は、1,327銘柄です。

  1. Apple・・・2.33%
  2. Microsoft・・・1.88%
  3. Amazon・・・1.76%
  4. Facebook・・・1.13%
  5. JP Morgan・・・1.04%
  6. Johnson & Johnson・・・0.93%
  7. Exxon Mobile・・・0.90%
  8. Alphabet C・・・0.88%
  9. Alphabet A・・・0.83%
  10. Bank of America・・・0.81%

 セクター別の比率は以下のようになっています(2018年4月30日現在)。高いものから順に並べています。金融と情報技術がほぼ同じ割合でトップです。

  1. Financials(金融):18.4%
  2. Information Technology(情報技術):17.93%
  3. Health Care(ヘルスケア):12.15%
  4. Consumer Discretionary(一般消費財・サービス):12.08%
  5. Industrials(資本財・サービス):10.46%
  6. Consumer Staples(生活必需品):8.42%
  7. Energy(エネルギー):7.11%
  8. Materials(素材):5.0%
  9. Utilities(公益事業):3.13%
  10. Real Estate(不動産):2.9%
  11. Telecommunication Services(電気通信サービス):2.42%

 5.チャート

5.1 MSCIコクサイ連動のETFのチャート

iShares MSCI コクサイ ETF(TOK)」のチャートを載せます。これは、MSCIコクサイに連動する海外ETFです。ドル建てとなります。リーマンショック時の下がり具合も入れたかったので、このETFのチャートを参考に載せました。

リーマンショックで50%ほど大きく下げましたが、そこから戻して高値を更新しています。 

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   *Yahoo Finace から引用

 

5.2 構成国上位のETFMSCIコクサイ連動のETFのチャートの比較

少し違う観点からチャートも載せます。

ここ5年で、構成国上位の国の指数に連動するETFと、MSCIコクサイに連動するETFとを並べてみました。MSCIは、英国、フランス、ドイツ、カナダのそれぞれについて指数を提供しています。また、iSharesは各国の指数に連動するETFを提供していますので、これらをチャートで並べました。

なお、アメリカ市場はS&P500で代替しました(アメリカ市場の時価総額約80%をカバーしているので)。

 

  1. iShares MSCI コクサイETF(TOK):水色
  2. S&P500(GSPC):青色
  3. iShares MSCI英国ETF(EWU):赤色
  4. iShares MSCIフランスETF(EWQ):黄色
  5. iShares MSCIドイツ ETF(EWG):灰色
  6. iShares MSCIカナダETF(EWC):  

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 *Yahoo Finace から引用

 

チャートの一番上に位置するのがS&P500(青色)です。チャートの上から2番目がMSCIコクサイ連動のETF(水色)です。他の国の指数に連動するETFは、MSCIコクサイよりも下に位置しています。従って、ここ5年間を見ると、比率が高いアメリカのリターンがMSCIコクサイのリターンのほとんどに寄与していると考えてよいと思います。

アメリカ以外の構成国はあまり良くないですね。特に、構成国割合2位の英国(赤色)が足を引っ張ていて、それが少しリターンを押し下げていると思われます。

ただ、今後はどうなるか分かりません。高値圏にあるアメリカが下がったときに、他国が少しでもその分を抑えるように違う動きをしてくれることを期待したいです。また、先進国で人口増加国であるカナダは、今後もっと伸びて欲しいなと期待しています。

 

6.MSCIコクサイ連動の投資信託及びETFを買うなら

6.1 投資信託
投資信託なら、まず一番手は、eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」です。信託報酬は、0.1095%(税抜き)で最安です。純資産額も100憶円を超えており安心感があります。また、「eMAXIS Slim」シリーズは、業界最低水準の手数料を目指すシリーズですので、他の投資信託が信託報酬を下げたときには、必ず信託報酬を下げてきますので、この点でも安心できると思います。

といっても、場合によっては「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が選択できない場合もあります。例えば、私はSBI証券のiDeCoで積立てをしているんですが、「eMAXIS Slim」シリーズがiDeCoのラインナップに入っていません。

SBI証券でiDeCoをやってる場合、「ニッセイ外国株式インデックスファンド」で問題ないと思います。信託報酬は0.189%(税抜き)で、純資産額も800憶円を超えています。私も、現在、ニッセイ外国株式インデックスファンドを積み立てています。

楽天証券iDeCoをやってる場合、「たわらノーロード 先進国株式」ですね。信託報酬は0.20%(税抜き)で、純資産額も200憶円を超えています。問題ないと思います。

  

6.2 国内ETF
MSCIコクサイに連動する国内のETFを以下に並べました。

信託報酬も列挙しましたが、上記の投資信託に比べて特段の優位性はないと思います。また、現段階では、以下のETFは一日の出来高が少なく、流動性の面から見ても不利であると思います。上記6.1の投資信託の方が少額から積立てることができますし、よいと思います。

  • MAXIS 海外株ETF(1550)・・信託報酬:年0.25%(税抜き)
  • iシェアーズMSCI先進国株ETF(1657)・・信託報酬:年0.19%(税抜き)
  • NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数(為替ヘッジなし)(2513)・・信託報酬:年0.17%(税抜き)
  • NEXT FUNDS 外国株式・MSCI-KOKUSAI指数(為替ヘッジあり)(2514)・・信託報酬:年0.17%(税抜き)
  • 上場インデックスファンド海外先進国株式(1680)・・信託報酬:年0.25%(税抜き)

 

iDecoやつみたてNISAで、MSCIコクサイ連動の商品を積み立ててはいかがでしょうか。アメリカを中心として先進国に幅広く資金を分散させることができます。

また、MSCIコクサイは、上記のように、「国内株式」:「先進国株式」:「新興国株式」の比率を自由に組みたい場合に使いやすいと思います。

 

上記の内容が皆さんの参考になれば。

 

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  以前の記事で、アメリカの代表的な指数S&P500を紹介した記事です。

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