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今は、パッシブ運用の弱点が露呈されているタイミング?

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おはようございます。

今日は、JPモルガン・アセットマネジメントの記事を紹介します。

リンク:7つのブーム:その8(最終回)ETFブーム

  1.パッシブ運用の最大の弱点

上記のリンクの記事では、今は、パッシブ運用の最大の弱点が露呈されているタイミングであると主張されています。その理由が述べられている部分について引用します。

今は、ETFやインデックス・ファンドを用いるパッシブ運用の最大の弱点が露呈されているタイミングと考えられます。
ETFは、存在が大きくなりすぎることで自身に対する規制の圧力を生み出しているテクノロジー企業と同様、自身をキャンペーンして自身が膨れ上がる過程で、時価総額比率が高まって限界が近づいてきたテクノロジー株式セクターをオーバーウェイトすることで、自身の存在を危険にさらしていると考えられます。
より具体的には、①指数に占めるテクノロジー株式のウェイトが高まっており(→例えば、S&P500指数の30.0%)、なおかつ、②先述の「10年の壁」を考えれば(→時価総額トップ10銘柄のうち、その後10年間で指数をアウトパフォームする銘柄は少数である)、この「ETFブーム」は、同商品への投資家を望ましい方向には必ずしも導いていない恐れがあります。

 7つのブーム:その8(最終回)ETFブーム

2.記事の作者の立場

このような記事を読む場合、まず、記事の作者のポジションを確認しておく必要があるかと思います。

記事の中盤で、資本市場が存在するためのコストを負担しているのはアクティブファンドであり、ETFはフリーライドに過ぎないと、作者は述べています。したがって、この記事の作者はアクティブファンド側の立場に立っていると考えてよいかと思います。

3.確かに事実であるが

①については、全くもってその通りです。 

過去の私の記事でも紹介しましたが、以下が、S&P500の構成銘柄の上位10社です(2018年4月30日現在)。ハイテク株が上位を占めています。

500社に分散といっても、時価総額加重平均なので、かなり偏りがあります。このような特定の分野への偏りがリスクであると考えられているようです。

  1. Apple
  2. Microsoft
  3. Amazon
  4. Facebook
  5. JP Morgan Chase & Co
  6. Berkshire Hathaway B
  7. Johnson & Johnson
  8. Exxon Mobil
  9. Alphabet Inc C
  10. Alphabet Inc A

なお、最新のウェイトは以下のサイトで見れます。

S&P 500 Companies - S&P 500 Index Components by Market Cap

 

② については、この記事よりも前の記事で挙げられている過去の事実です。ある時点でのS&P500の上位10社が10年後も上位10社に残っている確率は非常に低いとのことです。

私見ですが、作者は、現状でインデックスの多くの割合を占めるハイテク株が今後10年で落ち込んでいくとの前提でこのような結論に至っているようです。ここ数年好調なハイテク株がバブルであるとするならば、バブルがはじけた時にはかなりの下落が予想されます。

従って、上記の前提に立つと、S&P500に投資する場合、短期的に見ればリスクがあるという考えに至るのも理解できます。

 

私個人の意見としては、長期(例えば、20年以上)で見れば、それほど大きなリスクであるとは考えていません。

私も、今現在S&P500を牽引しているハイテク関連の銘柄(例えば、FAMMG)がこのまま同じように伸びていくとは思っていませんし、近い将来調整が入ると思います。その時、たしかに一時的には大きな損失を抱えることになると思います。

しかし、アメリカのS&P500の強みは、調整が入っても、また新たな好調な企業が出てきて、指数を牽引していってくれるところだと思います。従って、一時的には(例えば、2年とか)損失を抱えたとしても、しばらくすれば、再び指数が上昇し、リターンが得られると私は信じています。

あと、指数に採用された企業の伸びにただ乗りしているは、否定できない事実です。アクティブに投資する人がリスクをとって売買してくれたおかげで、結果的に良い会社の株価が上昇していることになると思います。

私は、この批判に対する答えというか、反論する術は持ち合わせてないです。ですが、その時に評価されている企業に(すなわち、時価総額の比重に合わせて)投資をする。私としては、それはそれで真っ当な投資活動だと勝手に思っています 笑

 

皆さんはどのように感じましたでしょうか。パッシブ投資に批判的な記事にたまに触れるのも、自分が投資しているインデックスについて再考するよい機会かなと思います。

 

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