おはようございます。
今日は、「となりの億万長者―成功を生む7つの法則 」トマス・J. スタンリー, ウィリアム・D. ダンコ (著)についてです。
この本は、1万人以上の億万長者(純資産100万ドル以上)にインタビューとアンケートをして、資産、年収、職業及び消費行動を徹底的に調査した本です。
この本は、資産運用のブログ界隈でよく紹介されています。
特に、この本で登場する億万長者はごく平均的な収入の人々で、倹約と資産運用に努めることで資産を築くことができたという事実がよく紹介されています。
1.親の経済的援助の子供に与える影響
今日は、この本の別の部分について紹介します。
この本の面白いところは、億万長者の生活の傾向だけでなく、親の経済的援助が子供に対してどのような影響を与えるのかという点についての記載があることです。
以下に引用します。
経済的援助を与えれば与えるほど子供は資産を蓄えず、援助が少なければ少ないほど資産を築くようになる
「となりの億万長者―成功を生む7つの法則 」, P230
親としては、良かれと思って人生の様々な場面で経済的援助をしようとします。
しかし、親から経済的援助を受ける人は、自分の財産と親の財産を同一視する傾向にあるとのことです。
そして、援助されたお金は、貯蓄よりも消費に使われる(金遣いが荒い)傾向にあり、最悪の場合、借金に頼り、所得とは不相応な生活をする可能性も指摘されています。
経済的援助をすると、子供自身で自立できなくなってしまうおそれがあるというのをこの本で知りました。
非常に考えさせられます。
2.億万長者に聞いたしつけのヒント
さらに、この本では、経済的にしっかりした子供を育てるために、億万長者がどのようなしつけをしてきたかについて記載されています。
- 子供にも倹約やけじめを教えること
- 成功をもので計るのではなく、なにを達成したかで計ること
- 子供が大人になり自己管理ができ、自身で安定した生活ができるようになるまで親の資産について子供に教えないこと
など、10個のヒントが記載されています。
この本は、資産を築くためのヒントだけでなく、お子さんがいる方には、どのように子供に接するべきかの参考になる部分もあると思います。
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- 作者: トマス・J・スタンリー,ウィリアム・D・ダンコ,斎藤聖美
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2013/08/23
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