金持ち弁理士、貧乏弁理士。

投資信託及び海外ETFによるインデックス投資により資産形成を目指します

期待リターンを鵜呑みにせず、資産クラスの分散と無リスク資産の割合を大事にしたい。

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おはようございます。

「期待リターン」とは、その投資対象に投資したときに、1年後に最も起こりそうなリターン(平均)です。

例えば、MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI)(円)だと、ここ20年の実績で、年率約5%のリターンです。

このインデックスに連動する投信/ETFを保持している場合、多くの人は長期で5%程度のリターンを期待していると思います。

 1.リターンとリスク

 資産運用を始めたばかりで、まだ何もわかってないころ、ひとまず長期(20年以上)で運用するなら、期待リターンが高い「株式」の資産クラス1本でいいんじゃないかと思ってました。

もちろん、株式のように期待リターンが高い資産クラスは、リスクが高いということも本やブログに書いてありますし、頭では理解していました。

金融の世界では、「リスク」とは「標準偏差」です。

標準偏差はバラつきを意味し、投資的な意味でいうと、その値が大きければ変動幅が大きいことを意味します。

標準偏差が大きい株式クラスは、リスクが大きい、すなわち、上下の変動幅が大きくなります

2.長期投資ではリスクが減る?

インデックス投資に関する名著「ウォール街のランダム・ウォーカー」(バートン・マルキール著)の第14章では、リスクは投資期間に依存すると述べています。

このなかの「株式投資の投資期間と年平均リターンのちらばり方」という図では1950~2013年の実績で見ると、投資期間が長くなるほど、変動幅が小さくなり、また、期待できる年率リターンも高くなることが示されています。

まぁ、このような記載があると、皆が株式投資してくれるので、資産運用する人間としては嬉しいのですが、本当にそうなのかなぁと思うきっかけがありました。

それは、投資信託のガイド|ファンドの海

のサイトのいくつかの連載を読んだときです。

金融工学における「ある金融商品の連続複利率の収益率が正規分布する」という前提に立つと、長期間後には分布が正規分布から歪みます。

特に標準偏差の大きい株式クラスの場合は、期待リターンがプラスであっても、確率的には割と高い確率で投資家が損をするということを教えてもらいました。

3.期待リターンが得られる確率は?

MSCI コクサイ・インデックス (KOKUSAI)(円)だと、ここ20年の実績で、年率約5%のリターン、リスクは約20%です。

この前提で、長期投資予想のツールを使わせていただきました。元本100万、上記のリスクとリターンの前提で、20年運用した結果です。

期待リターンの複利では 265.3万円 になりますが、その確率は 33.6% です。確率50%で185.8万円 以上になりますが、期待リターンからは結構乖離していますね。更に、元本割れする確率は 23.2% です。 

期待リターン:5.00% リスク:20.00%
元本:100万円 総投資額:0万円 期間:20年
(期待値:265.3 標準偏差:270.5 中央値:185.8 最頻値:91.1)

by 長期投資予想/アセットアロケーション分析

 
guide.fund-no-umi.com 

 

上記の結果から、期待リターンが得られる確率ってのはそもそも低くて、それを鵜呑みにしてはいけないということになります。

「ウォール街のランダム・ウォーカー」に記載された事実は大事ですが、長期投資でリスクが下がるとは言い切れない。期待リターンがプラスであっても、標準偏差(リスク)が高いと、投資家が損をする可能性もあるのではと思われます。

 

これらを考慮して、なるべく資産クラスは分散したり、また、無リスク資産の割合を高めに設定して運用していくことが大事なのかなと思います。  

私自身も無リスク資産の割合は高めに設定しています。

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