おはようございます。
今日はバフェット及びその後継者に関する記事を紹介します。
1.バークシャー・ハサウェイの株式部門の2人の後継者
トッド・コームズ(Todd Combs、以下「コームズ」)及びテッド・ウェシュラー(Ted Weschler、以下「ウェシュラー」)は、バークシャー・ハサウェイの株式部門の運用担当者です。コームズ氏は、2010年に入社し、ウェシュラー氏は2011年にバークシャー・ハサウェイに入社しています。
以下の記事では、2人が、入社以来、S&P500の指数を「若干ですが」上回る成績を上げていることが報告されています。
2.アップルの買い増しはコームズ氏とウェシュラー氏が先導した
最近のニュースにおいて、バフェットがアップル株を買い増したことが話題になりました。以下の記事によれば、アップル株に関しては、コームズ氏とウェシュラー氏の両氏がバフェットよりも先行して投資していたとのことです。
バフェットも彼らを認めているようで、彼らの運用を参考にアップルの買い増しも判断していったと考えられます。彼らは、バフェットとともに株式の運用をしており、バフェットの後継者であると考えられています。
www.nikkei.com
3.バフェットのS&P500に対する考えが見える
さて、上記のBloombergの記事で面白いのが、コームズ氏とウェシュラー氏に関しては、S&P500のパフォーマンスを上回ったときのみに支払われる「インセンティブ」が設定されている点です。
これは私見ですが、バフェットは、S&P500をアウトパフォームするのが実際かなり難しいと感じており、従って、このようなインセンティブを運用担当者に対して設定していると考えられます。簡単だったら、インセンティブなんて設定しませんしね。
以下に記事の一部を引用しますが、彼らは、3年間でS&P500の指数を上回った分の10%をインセンティブとして受け取れます。やはり、3年の期間でもS&P500の指数を超えるパフォーマンスを出すのは難しいということでしょう。
更に、バフェットは、常々、我々に対しては低コストのインデックスファンドを推奨していますし、妻への遺言として、資産の90%をS&P500に連動するインデックスファンドに投資することを残していることでも有名です。それだけインデックス(S&P500)の優位性を感じているのでしょう。
Combs and Weschler receive $1 million salaries and get 10 percent of the amount by which their portfolios outperform the S&P 500 on a three-year rolling basis, Buffett said at the 2012 annual meeting.
引用元:Buffett Says His Star Stock Pickers ‘Slightly’ Beat the S&P 500 - Bloomberg
4.コームズ氏とウェシュラー氏へのインタビュー
以下の記事では、両氏へのインタビューが掲載されています。ここでは、ウェシュラー氏に対して単刀直入に「今5000ユーロあったら、どこに投資すべきですか?」と質問しています(インタビュアーはヨーロッパの方だと思われます)。
さて、株式部門のバフェットの後継者とも言われている人はなんと答えたでしょうか?以下に引用しますが、低コストのインデックスファンドを買って、長い間忘れてそのままにしておくということです。
銘柄を選別して集中投資することを生業とする彼は、インデックスを超えるパフォーマンスを上げるのがどれだけ難しいのかを知っているのでしょう。彼らをしても、S&P500に対して「わずかに(Slightly)」上回るぐらいですからね。
やはり、彼も、我々素人に対してはインデックスを推奨するということなんでしょう。
If I was living in Europe I would probably put that 5000 Euro in a European based index fund to keep transaction costs very low and then I forget about it for a long time.
5.まとめ
バフェットやその後継者は、インデックスファンドを薦めています。我々素人は、個別株に手を出しても火傷するだけですね。私自身は、そもそも個別株を選別する能力や才能はないと認識していますので、素直に市場平均のリターンを得ていこうと思います。
以前の記事です。S&P500を紹介しました。参考になれば。
ウェシュラー氏は、インデックスを買った後に長い間忘れておくことを薦めています。実際、証券口座のことを忘れてしまった方が良いという調査結果もあります。
以下が以前の記事です。
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