おはようございます。
2018年4月3日に設定された「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」の紹介です。
1.「eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型)」とは
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、国内株式、先進国株式、新興国株式に1/3ずつ均等に投資するインデックスファンドです。信託報酬は、0.15336%(税込)であり、低コストで上記の3つの株式クラスに分散投資することができます。
国内株式、先進国株式、新興国株式のそれぞれのベンチマークは以下の通りです。
- 国内株式・・・TOPIX
- 先進国株式・・・MSCI コクサイ
- 新興国株式・・・MSCI エマージング・マーケット・インデックス
2.eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の国別構成比率
国別構成比率(2018年1月時点)は以下の通りです。3地域均等型の場合、最も構成比率が高いのは日本になります。その次が米国、中国、という順位になります。
日本の比率が一番高いというところが、いまいち人気になっていないところなのかもしれません。設定日(2018/4/3)以来の純資産額は、2018/6/18時点で2.52億円となっています。他のeMAXIS Slimシリーズに比べると、純資産額の伸びがいまいちです。
出所:eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) ぶっちゃけ全世界株式ってどうなの? | 投資信託なら三菱UFJ国際投信: を元に筆者が作成。
注:元の資料が数値の四捨五入の関係で、合計値が100%になっていません。
3.ブロガーミーティング
2018/3/27に、三菱UFJ国際投信本社にて、投資信託ブロガーの方々を集めて、ブロガーミーティングが開催されたそうです。NightWalkerさんのブログでもその旨が記載されていました。どんな内容だったのか気になっていたですが、その概要が以下のサイトに公開されています。
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型) ぶっちゃけ全世界株式ってどうなの? | 投資信託なら三菱UFJ国際投信
この中では、eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)の狙いについて語られています。以下の3人の方の発言がまとめられています。
さて、このミーティングでは、2つのインデックスと、3地域均等型インデックスとの比較がグラフに示されています。2つのインデックスは以下です。
過去15年間のパフォーマンスを見てみると、3地域均等型インデックスが、上記の2つの加重平均の全世界株式のインデックスを上回っているとのことです。具体的なグラフを見るときは、上記のリンクよりご覧ください。これを見ると、3地域均等も有効だなと感じます。
4.期待リターンと推定リスク
さらに、3地域均等型のリスクとリターンのグラフについても上記のリンクに示されています。3地域均等型は、現時点では、ほぼ効率的フロンティア上に位置し、資産の組み合わせとしては最適なものになっています。
なお、「効率的フロンティア」とは、リスクとリターンの組合せを考えた場合、投資家が選択可能な組合せの中で、最も有利な選択肢をつなぎあわせたラインです。即ち、同じリスクであればもっともリターンが大きい組み合わせが選択されます。
このグラフを見ると、時価総額加重平均より、国内株式、先進国株式、新興国株式の3つのイコールウェイトってかなり優秀なんじゃないかと感じます。なお、グラフの転載は上記のサイトで禁止されているようなので、このブログでは掲載しません。上記のリンクから、一度見てみることをおすすめします。
5.まとめ
eMAXIS Slim 全世界株式(3地域均等型)は、今のところあまり資産が集まっていないようですが、優秀なリターンが得られそうな商品で気になります。この商品を積み立てるか別にして、国内株式、先進国株式、新興国株式に対して均等に配分したときの有効性を知ることができて、上記のリンクは非常に参考になりました。
自分のポートフォリオもあまり複雑にせずに、このぐらいシンプルなものを目指した方が良いな。。
皆さんの参考になれば。
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