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年金の受給開始年齢。70歳以降の開始を選択できたとして利用されるのか

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おはようございます。

自民党総裁選での安部首相の発言が話題を集めています。

年金開始を70歳を超えても選択できるように「3年以内」に改革を断行するとのことです。

首相、年金開始70歳超「3年で」 金融緩和出口も言及:朝日新聞デジタル

年金の受給開始年齢については、現時点では、原則65歳開始で、60歳から70歳の間で選べるようになっています。開始年齢を65歳を超えて遅らせると、受給額が増えるような仕組みになっています。

私は、今の制度で維持することは不可能ですので、受給開始年齢の引き上げはすべきと思います。

今回は、最終的に受給開始年齢を「原則70歳から」に将来的に引き上げていくための布石ということでしょうか。

私は今30代後半ですが、30年後くらいには受給開始は原則70歳、いやそれより上になってるかもしれません。おそろしや。 

 

さて、受給開始年齢を70歳を超えの年齢でも選択できるとして、問題となってくるのはどういったところでしょうか?

もちろん、70歳以上まで働けるような雇用制度の整備も大事であると思いますが、私が一番重要だと思っているのは、健康寿命を伸ばしていくことだと思います。

健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のことです。

2016年でのデータによると、男性の健康寿命は約72歳、女性の健康寿命は約74歳です。

出所:健康寿命とはどのようなもの?|公益財団法人 生命保険文化センター

 

少なくとも健康で生活に支障がない状態でないと仕事はできません。

70歳前半で健康上問題が出てくるなら、受給開始年齢を70歳超えて選択できる人は限られてくるように思います。

ちなみに、上記の朝日新聞の記事でも出ているのですが、現時点でも受給開始年齢を66歳以降に遅らせているのは1%程度で、ほとんどは65歳から年金をもらっています。

3年以内に70歳を超えて選択できるようにしても、それを利用する人はほんの一握り。それに男性なら72歳で健康上問題が出てくるなら、引き伸ばす人もせいぜい2年程度ということでしょうか。

これでは全く意味がないです。

この点は安部さんも思っているのか、総裁選の討論会では予防医療にインセンティブを持たせるような制度に、、というようなことも言っていました。

ですので、高齢者の雇用制度とセットで、予防医療の方に力を入れて健康寿命を伸ばしていかないことにはダメだと思います。

予防医療の方に力を入れていくことには賛成なので、この点はどんどん進めてほしいと思います。

 

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