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VTの地域別比率。2010年からどのように変わった?

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おはようございます。

VTはバンガード社のETFです。

ベンチマークはFTSEグローバル・オールキャップ・インデックスであり、全世界の約8,000銘柄の大型、中型、及び、小型株で構成されます。

VT1本に投資すれば、先進国から新興国まで世界中の株式市場への投資が出来ます。

過去に比べて地域別比率がどのように変わってきたのか気になったので、2010年頃との現在との比較をしてみました。

1.地域別比率

以下は、2010年7月末時点での地域別比率です。

アメリカを含む北アメリカが44%でした。

このときは、新興国が約15%ほど占めていました。 

North America 44.90%
Europe 26.10%
Pacific 13.60%
Emerging Markets 15.40%
Other 0%

 

一方で、以下は2018年9月末時点での地域別比率です。

北アメリカの比率が大きく伸びています。

ご存知の通り、2010年以降において米国の株式市場は好調であり、VTの上昇はほとんど米国が寄与していると考えてよいと思います。

North America 57.90%
Europe 19.20%
Pacific 13.50%
Emerging Markets 9.10%
Middle East 0.20%
Other 0.10%

出所:Vanguard ETF Profile | Vanguard

 

以下のJ.P.Morgan Asset ManagementのGuide to the Marketsを見ても、ここ10年の年率リターンでは米国がトップです。

中国を含め、新興国のリターンは良くないですね。世界全体のリターンに比べて大分劣後しています。

VT内での新興国の比率が下がっているのも理解できます。

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出所:J.P.Morgan Asset Management

2.VTのメリット・デメリット

VTは、 1本で世界全体に投資できて、かつ、時価総額加重平均によって自動的にリバランスされるのがメリットです。

世界分散を志向している場合、あまり考えずにほったらかしにできる点がメリットです。

デメリットは、良く言われるのは、株式の成長が鈍い地域も含んでおり、リターンが落ちる点でしょうか。

実際、ここ10年程度では、新興国、日本、欧州あたりは世界全体の伸び率よりも下であり、リターンの足を引っ張っています。

アメリカ集中投資か国際分散のどちらかでポートフォリオを組むかで議論されますが、今のところは、米国中心の方がリターンが良く、アメリカ集中投資の方が良い結果になってます。

あと、VTは、北アメリカ(特に米国)の比率が大きすぎて、結局のところアメリカ中心の国際分散というのもデメリットかもしれません。

短期的(ここでは10年以内とします)に新興国の成長を取り込みたいということを期待してVTを保有するのはあまり得策ではないと思います。

現在の比率が10%を切っている新興国が年率約7%で伸びて、10年後に時価総額が2倍になっていたとしても、VT内での現在の比率を考えると、VTのリターンへの影響はその伸びに対してかなり小さくなります。結局、10年程度なら、約半分を占めるアメリカのリターンが大事になります。

VTを持つのが良いと思われるケースは、20年、30年以上の長期で、世界の地域別の時価総額比率が大きく変わる程度の期間だけ投資する場合なのかなと思います。

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